会食から一ヶ月が過ぎた頃、シィラがふと口にする。 「街で聞いた噂程度の話なんですがぁ」 王国の軍がこちらへと進行している。嘘か真か、そんな噂が風と共に最寄りの街にまで流れ着いていた。